
北陸地方の転職サイトのSEO対策として、コンテンツ制作を行いました。また、併せてより効果を上げるべく独自CMSの構築も行いました。
サイトのテーマとキーワード
このサイトの目的は、北陸地方(石川県、富山県、福井県)で転職を検討しているユーザーをサポートすることにあります。つまり、ターゲットとなるのは「北陸エリアで正社員として働きたい」と考えている人たちであり、大阪でキャリアアップを目指している方や、北海道で職を探している方を想定しているわけではありません。そのため、まずは「北陸地方で正社員として転職を希望するユーザー像」を明確にしたうえで、ペルソナを設計しました。そして、そのペルソナが普段どのような言葉で情報を探しているのか、検索エンジンでどんなキーワードを打ち込んでいるのかを調査。
たとえば、「北陸地方 転職」「石川県 転職」「金沢市 転職」「加賀市 求人」「富山市 正社員」「福井県 転職サイト」など、地域名と雇用形態を掛け合わせた複合キーワードに注目し、Googleキーワードプランナーなどを活用しながら検索ボリュームを丹念に洗い出しました。この調査結果と、サイト全体の目的(=北陸の転職支援)や想定ペルソナの行動・関心を照らし合わせることで、SEO施策として本当に狙うべきキーワードを決定。単に検索数が多いワードではなく、実際のユーザーの意図に合ったキーワードに絞り込んで設計を行ない、検索結果からの流入を効率よく獲得できるサイト設計につなげていきました。
ユーザーの目的とキーワード選定
複合キーワードの検索ボリュームを調べたあとは、「北陸地方で、正社員として転職したいと考えている人」が、どんな悩みや希望を持っているのかを丁寧に調査しました。具体的には、転職理由(給与や勤務環境の改善、家族の都合、U・Iターン希望など)や希望職種(事務職、技術職、医療系など)、勤務エリア(都市部か郊外か)など、ユーザーが情報収集の段階で重視する項目を一つずつリストアップし、ペルソナごとの傾向を見極めました。そのうえで、Webサイトの目的と照らし合わせながら、ユーザーの検索意図と合致するキーワードを選定していきました。
たとえば、「石川県 事務職 正社員」「富山市 転職 子育て両立」「福井県 Uターン 求人」など、実際の検索シーンを想定した組み合わせを数多く検証しました。また、検索ボリュームだけでなく、競合の強さやコンテンツ制作との相性も加味して、狙うべきキーワードを精査。さらに、検索意図に合った情報を的確に届けるため、記事ごとに目的(情報提供、動機付け、比較・検討、応募誘導など)を明確にし、キーワードとコンテンツの整合性にもこだわりました。
独自CMSの構築
CMS入力では、独自のCMSを構築しました。
一般的にCMSといえばWordPressがよく知られていますが、「静的サイトと比べて表示速度が遅くなりやすい」「セキュリティ上の不安がある」「HTMLやCSSの知識がない人には使いづらい」「プラグインが多く、初期設定が煩雑」といったデメリットもあります。そこで弊社では、これらの課題を解消すべく、独自に開発したCMSを導入。静的ページを自動生成できる構造にしつつ、カテゴリやタグの管理、SEOのためのメタ情報入力項目も含めて、設計段階から細部にこだわりました。
特にSEOに必要なタグ入力は項目ごとに整理し、初心者でも迷わず入力できるように配慮。また、記事内容とテーマとの一致度を把握するために、キーワード密度を自動で計算する機能も搭載しました。
「このキーワードで検索されたい記事になっているか?」を執筆時点から意識でき、編集段階での見直しもしやすくなっています。ライターやディレクターが、技術に不安があっても安心して記事作成に集中できる仕組みづくりを重視しました。